2025年の現代用語の基礎知識選T&D保険グループ新語・流行語大賞の年間大賞が12月1日に発表されました。年間大賞に輝いたのは「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」。受賞式には内閣総理大臣の高市早苗首相が登壇しました。
高市首相が首相に就任して「日本のために働く」という意思表明で使われた言葉でしたが、「働き方改革」に反するという声も聞かれ、批判の声もありました。
ただ、現在の日本の現状は問題が山積み状態で、今回の流行語大賞にノミネートした「緊急銃猟/クマ被害」「古古古米」「トランプ関税」「物価高」「フリーランス保護法」などは、日本の厳しい現状を表している言葉です。これらを解決していくためには、ぜひ高市首相には頑張ってもらいたいというのが国民の総意ではないでしょうか。
2025年 流行語トップテン
さて、トップテンにランクした言葉と表彰式の登壇者を紹介します。※敬称略
エッホエッホ
受賞者/うじたまい(マルチアーティスト)、うお座(X・旧Twitterアカウント名)
メンフクロウの赤ちゃんが芝生の上を走る写真から派生した言葉。SNSで一気に拡散してブームになりました。
オールドメディア
受賞者/青山繁晴(環境副大臣・参議院議員)
昔からあるメディアのことで、主に新聞、テレビ、ラジオ、雑誌の4メディアに対して用いられる言葉。SNSなどのネットメディアと対比で用いられることが多く、しばしば偏向報道などを問題視する向きもあります。
緊急銃猟/クマ被害
受賞者/田澤道広(ガバメントハンター)
今年に入りクマが人里や住宅地にたびたび現れ人身被害がでるように。それらを受けて9月1日から市町村長の判断で銃猟ができるようになりました。
国宝(見た)
受賞者/映画「国宝」製作委員会
今年公開された日本映画。歌舞伎の世界を描いた物語で、3時間という長さにも関わらず大ヒット。吉沢亮さん、横浜流星さん、高畑充希さんなどの出演も話題に。
古古古米
受賞者/一般財団法人日本米穀商連合会
米不足による米価格の上昇を懸念した政府が放出した備蓄米のこと。1年古くなることに「古米」「古古米」「古古古米」と呼ばれました。ちなみに「古古古米」は2021年産の米です。
戦後80年/昭和100年
受賞者/保阪正康(ノンフィクション作家)
2025年は太平洋戦争の終結から80年、また昭和換算で100年の節目となりました。戦後80年については各メディアで特集が組まれるなどしました。また、昭和100年についても、さまざまな「昭和企画」がメディアで特集されました。
トランプ関税
受賞者/ 赤澤亮正(経済産業大臣)
アメリカのトランプ大統領が貿易摩擦解消や交渉を有利に進めるために各国に次々と関税をふっかけたことで生まれた言葉。各国、各項目ごとに関税が設定され、日本でも経済が混乱する一因に。
二季
受賞者/立花義裕(三重大学大学院教授)、滝川真央(三重大学大学院博士前期課程大学院生)
近年の異常気象、地球温暖化などの影響からか、春と秋が感じられず夏と冬の2つの季節しか感じられなくなっている状況のこと。四季に対して二季。
ミャクミャク
受賞者/ミャクミャク(大阪・関西万博 公式キャラクター)
大阪・関西万博の公式キャラクター。細胞と水がひとつになったことで生まれた不思議な生き物。目が5つあるなど、「きもい、かわいくない、嫌い」などと酷評されていましたが、万博の成功とともにディスも収まっていきました。
選考委員特別賞/ミスタープロ野球
受賞者/長嶋茂雄
日本のプロ野球に大きな功績を残した長嶋茂雄さん。2025年6月3日に亡くなり、さまざまな場面でその功績に改めて注目が集まりました。長嶋さんが付けていた背番号「3」は巨人軍では永久欠番。その物腰柔らかなキャラクターも人気の秘訣でした。
フクロウPの予想は…
私の事前予想は「ひょうろく」「ミャクミャク」「ほいたらね」の3つのどれかでしたが、見事にハズレました。「ミャクミャク」が辛うじてトップテンに入りましたが…。
ネガティブな言葉は選ばれないと思って挙げていた「オールドメディア」「緊急銃猟」「古古古米」「トランプ関税」がトップテン入り。さらに、受賞者のイメージが湧きにくいのは選ばないとしていた「エッホエッホ」「戦後80年」「二季」がランクインしたのには、大きく予想を外したなという感じです。勉強し直します。
ただ、今回のトップテンは明るい言葉よりも暗い話題を象徴するような言葉が多かったのが個人的には残念です。今年はスポーツ関連の言葉がエントリーされず、トップテンに芸能系のワードがノミネートしなかったので、ある意味、そういう1年だったのかなという感じです。
今回の結果を喜んでいるのは、「選ばれたくない」と発言していたひょうろくさんでしょうか(笑)



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