M-1グランプリ2025を点数で振り返り 審査員コメントまとめ①

たくろうの優勝で幕を閉じた2025年の第21回大会。出場者の獲得した得点と、審査員の付けた点数をまとめて振り返りたいと思います。今回は1組目のヤーレンズから5組目の真空ジェシカまでを振り返ります。

2025大会の詳細はコチラ

出場者の獲得点数

まずは今大会に出場した漫才師が獲得した点数から振り返ります。順位は以下の通りでした。

【ファーストラウンド】

  • 1位 エバース 870点
  • 2位 たくろう 861点
  • 3位 ドンデコルテ 845点
  • 4位 真空ジェシカ 844点
  • 5位 ヤーレンズ 843点
  • 6位 豪快キャプテン 839点
  • 7位 カナメストーン 830点
  • 8位 ヨネダ2000 826点
  • 9位 ママタルト 823点
  • 10位 めぞん 820点

【ファイナルラウンド】

  • 優勝 たくろう 8票
  • 準優勝 ドンデコルテ 1票
  • 3位 エバース 0票

・1組目 ヤーレンズ 843点・5位

ネタのテーマは「結婚」

博多大吉 :93
駒場孝  :91
塙宣之  :95
山内健司 :94
後藤輝基 :94
哲夫   :91
柴田英嗣 :94
海原ともこ:97
中川礼二 :94

礼二「トップで例年とは違う形で全般がしゃべくりで、中盤ダレてきたかなという時に出井君がボケだして、また空気を変えて最後仕上げていく。僕は完璧だったと思う」「これを超えていくのはちょっと(難しい)」

「完璧なトップバッター。お店とかの設定も面白いけど、しゃべくりでやると自分の人間性というか、本当の話なので結婚しているとかできないというのは。それが掛かっていてさらに面白くなっている。ゴールが難しいじゃないですかこういうネタは、どこが終わりなのか。あんなに盛り上げて終わるっていうのが、いろいろ考えた結果、掛けて掛けてこの大会に臨んだんだなっていうのが伝わってきて、ほぼ完璧だったと思う」

ともこ「これぞヤーレンズ。トップバッターで去年は令和ロマンが出て『ゾワッ』てなったけど、はじめの出だしから好きな感じのつかみだったり、そこからずっと走っていってくれたので。去年はいろいろありましたけど」

後藤「ボケ数が多いところで、ツッコミの人がエゴが入って『バァー』て言いだすとかなり邪魔になるところをすごくテンポよくやっていたし、自分の見せ場のところでゼロオークロックのところでまたバァーとなって、今までにないようなところを見せてたのがよかった。今田さん、ともこさんをいじったのも慣れた感じでやっているというよりも、舞台を広く使ってるなみたいな風に捉えられた」

駒場「めっちゃええと思いました。去年の前の2023年のしょうもなさがよみがえった感じ。めちゃくちゃそれに戻っていて。しかも今、仕事とか増えてラジオとかもいっぱいやっていて、二人のノリがもっとよくなって、空気感がよくなって自然にしょうもないやりとりが見れる感じになっていた。僕は司会をいじらんでもヤーレンズならもっと面白いことを言えるんじゃないかと思った」

大吉「テンポよく流れるような漫才。最後僕の頭の中に残っているのは長山洋子さんだけ。そういう仕掛けをちゃんと作っているあたりが上手いなと思った」

2組目 めぞん 820点・10位

ネタのテーマは「好きな女の子から彼氏のフリを頼まれる」

博多大吉 :92
駒場孝  :94
塙宣之  :92
山内健司 :89
後藤輝基 :90
哲夫   :90
柴田英嗣 :89
海原ともこ:93
中川礼二 :91

大吉「最初の方は漫才というよりも朗読劇のような感じで進んでいってどうなるのかなと思ったら、勢いとパワーで取り返したので見事だと思った。だからこそ前半がちょっともったいなかった」 

哲夫「お二人の立ち姿がすごく美しくて、エムワンのトロフィーのように見えたんですよね。すごくきれいだなと思った」「色んなことをやっていて最初は対立構図があって、後半そこから対立構図だけで行くのかと思ったら協力プレイに変わっていって、お客さんを巻き込んで大きな笑いを取っていたので高得点につながったんですが、僕の中でアホさが欲しい。『ちょっとアホやなこの子ら』っていうのがあったら、もうちょっと点を上にしたかった」

山内「ボケの子の妄想の感じかと思いきや途中で『強がってたんだ』『逃げろ』というところまではすごい漫才として掛け合ってて面白いなと思ったけど、その後の実際に強がってたんだの後、ここから始まるというところで歌だったのが残念で。歌の勢いで盛り上げた感があった。あそこでツッコミの子の意見やボケの子の意見の方で笑かしてほしかったということで、ウケてはいたんですけどちょっと点数は低くしました」

柴田「『逃げろ』から結構盛り上がっていって熱いなと思ったけど、前半しっかり振って後半取り返したいという構成だったんですけど、前半にもうちょっとあってもよかったかなということろで少し割り引いちゃった」「もうちょっとあってもよかったかなという感じだった」

駒場「めちゃめちゃええすね。『逃げろ』が出たのがめぞんの一番めっちゃええとこ。普通漫才してたらあそこ『どういうこと』とか一回言ってから『逃げろ』とかにしちゃんうんですけど、一発目で『逃げろ』に行き切ったその勝負のワードで、後半の歌までの勢いがついたのでめっちゃネタを試してたどり着いたのが『逃げろ』だったと思うので、いっぱい考えてがんばったのが分かったので僕はめちゃくちゃええと思いました」「一発『逃げろ』はめっちゃいいと思った」

ともこ「始めは静かな感じでキャラ通りかなと思った。途中から人が変わったように熱くなったので、途中から盛り上がったと思ったんですけど、もうちょっと何か。これからも絶対楽しみない人だし、キャラとは全然違う感じもできるんやなと」 

3組目 カナメストーン 830点・7位

ネタのテーマは「ダーツの旅」

博多大吉 :93
駒場孝  :93
塙宣之  :92
山内健司 :90
後藤輝基 :93
哲夫   :90
柴田英嗣 :91
海原ともこ:94
中川礼二 :93

後藤「面白かった。声が高すぎた。日本中のイルカがこっち向いてると思う。敗者復活からどうなるのという勢いをうまく使って、いいもの見せてもらえた」

礼二「めっちゃおもろかった。ダーツの旅という中でやっていたけど、設定はなんでもいけると思う。それくらいお互いのポテンシャルが高い。すごい説得力がある。ただただ暴れてるだけじゃなくて、好きなことやってるわけじゃなくて、計算されてるとこもあるし。最後、機嫌取るとことかもいっぱいパターンあると思う。ああいうのもいっぱい見てみたいなと思った」

「二人が楽しそうにやっているのがすばらしかった。コントに入るとボケが少なくなる気がして、もっと二人の掛け合いでまだまだ笑いが取れたと思う。最後に掛け合いみたいなのをしてたじゃないですか、あれが前半から最後まで、もっといっぱいボケがあった方がよかったと思ったけど、敗者復活から上がってきてさすがの実力でした」

大吉「内容はグロテスクで普段は笑えないはずなのに、二人の仲の良さでずっと見ていられた。最後、仲間由紀恵さんの次があったのはしびれた。なのでヤーレンズよりも少し上につけた」

哲夫「つかみを敗者復活会場からここに来るまでの間にあんだけ完成させているというのは凄い。かなり評価させていただきました。後半にかけて「お前なんか見たことねんだよ」の3回目のところで僕はそこで笑いたかった。それがうまくハマるようにテンポを上げていくとか、何でもないフリみたいなところ、それですらおもしろくなるという作りになっていたらもっと点を入れていたかなと思う」

4組目 エバース 870点・1位

ネタのテーマは「ルンバー車」

博多大吉 :97
駒場孝  :95
塙宣之  :99
山内健司 :97
後藤輝基 :96
哲夫   :97
柴田英嗣 :98
海原ともこ:96
中川礼二 :95

哲夫「めちゃめちゃ笑いました。エムワンが始まったくらいの時って漫才って関西弁のもんみたいな雰囲気がまだあった時期なんですけど、エバースの漫才見て標準語の漫才の骨頂、おもしろいというのを叩きつけられた感じがします。『思わねぇよ』っていうね。実際、あそこの二人の間の取り方が抜群なんですよ。『みつお』『町田』の間もね、すごいです。本当に。めちゃくちゃおもしろかった」

柴田「ネタの構成と運びが完璧。とりとめて面白いギャグをボーンって放り込んでるわけじゃないけど面白くなっていく、町田君のツッコミで。この構成が見事だし、なんだったら絶対に嫌だと言ってたのに、後半車になりかけていた。もう一押しで走りだしそうだったから、この運びの妙というか技術、この安心感、本当におもしろかった。ほぼ完璧だったと思います、マジで」

「僕の師匠の内海桂子が漫才は言葉で絵を描きなさいと教わった。今までの歴代チャンピオンはみんな絵が浮かぶんですよ。本当に今日は絵がどんどん浮かんできておかしくなって、町田がルンバを引いて。絵をいかに浮かばせるかというのが我々の課題なので、それを本当にやってすごいなと。すばらしかったです」

山内「最初の『町田、人間の中では車っぽい』っていうのが妙に説得力があって。言われてみたらそうだなというところから入っていって、リアリティない話をして佐々木君が、町田君がそこに入っていってリアリティない話に付き合ってあげているのに、急に現実世界に引き戻されて、町田君の方が変なこと言ってるみたいな。その戻すタイミングとかがめちゃくちゃおもしろくて、全体的に一回も外すことなく完璧なネタだったんじゃないかと思いました」

礼二「完璧でしたね。ヤーレンズと1点差くらいでしたけど、本当に想像できるし、4分の使い方ですか、うまいこと使ってるなと、だいぶ対策してきたんかなと思いながら。よかったです」

5組目 真空ジェシカ 844点・4位

ネタのテーマは「ペーパードライバー講習」

博多大吉 :95
駒場孝  :94
塙宣之  :93
山内健司 :95
後藤輝基 :94
哲夫   :91
柴田英嗣 :92
海原ともこ:94
中川礼二 :96

礼二「登場のとこから、ほかの組にはあんまりなかったんですけど、全てを飲み込んでいるというその圧倒的な二人のオーラというかそれにまず圧倒された。ペーパー講習という正統派の漫才師がやるような設定の中で、中身が全然違う真空ジェシカらしい感じのネタも大変よかった」

大吉「これだけハードルが上がった中、楽々と越えてくる二人は本当にすごいなと思う。ただ、ちょっとネタ時間が人よりも長めだったので、もうちょっとドンといけばもっと点数もつけられたと思う」

ともこ「レギュラー番組と言っているだけあって出てきた瞬間にお客さんの安心感とつかみの速さがすばらしい。変なことを言っているようで、ちゃんと間とかがすごいなというのがあるので、真空ジェシカワールドというか、年々すごいなってなっていくコンビやと思う」

駒場「本当に毎年出て、5年も出ててみんな見方もわかっているのに、それをさらに超えていっているのがめちゃくちゃすごい。めっちゃわかりやすいボケもあるし濃いボケもあるし、多種多様なボケの幅と、ちょっと時事のことをいじることもあるけど、そのいじり方も独自のいじり方でみんなが手出しやすいことですけど、手出しにくい形でボケているので、その辺のテクニックもめっちゃ考えているんやろなっていう、こんな自由にやっているんだけど考えてストイックにやっているのが好印象です」

6組目~10組目まではコチラ

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